二次創作絵等ブログ。
by aru
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Messiah second



異変て、コレ?

どうやら連れに説明して貰う手間が省けたらしい。
谷を抜けてすぐ奇怪な光景が目に入った。
細い川を挟んだ向こう岸に宙を舞う奇妙な影。
なんだアイツら。
烏の胴体から蛇の鎌首が伸びている。
そんなものが3匹も4匹も、人間と思われる死体に群がっていた。

「助けなきゃ!」
少し遅れて追いついたリオが、エデアの後ろで声を上げる。
不用心な高い声。
「おいおいアンタ、タダの死体助けてどーすんの」
エデアは声を潜めて彼女をたしなめた。
奴らの標的を換えるのは、上手いやり方とは思えない。
彼女も声を荒げたのは不味いと思ったらしく、小声で応じた。
「あいつ等、生きた人間しか襲いません。
 無差別に、死ぬまで執拗に追い回すの。
 だからあの人はまだ、息がある筈」
じっと、向こう岸の赤い一点を見つめている。
どうも助ける気満々らしい。
エデアは内心毒づいた。
言ったって、ありゃもう助からんだろ。
全くこの箱入りのお譲さん、戦いにも不慣れときた。
情に流されて動かれちゃあ、こっちがヒヤヒヤでたまんねェわ。

『ここに居ろ』と言いかけたが、リオはそれ以上動こうとしなかった。
成程、ネクロマンサーとはあくまで指揮官らしい。
エデアにとってもそれは有難いことだった。
標的を定め、鋭い目つきで動きを捉える。
右手は既に、死んだ時そのままに腰に括り付けられていた、
得物の懐かしい感触を確かめている。

不意に、奴らの一匹が向きを変え、
川を挟んで木の影に潜むエデアを睨みつけた。
エデアは思わず舌打ちする。
面倒くせえ、正面対決かよ。
しかし奴らはそれ以上、一切此方に関心を示さない。
どうやら、とうに気付かれていたらしい。
蛇の嗅覚なら当然か。
"生きた人間しか襲わない"
それでラーバリスのモンをご指名か。
まあまあ出来た話だな。
ただの単調作業じゃねえか。
だがエデアの死臭をまとっているとは言え、
あの人間が事切れたらリオに向かって来ないとも限らない。
「よし、アンタそのまま少し待ってな。すーぐ片してやっから」

集中。
奴らは赤く染まって動かない人間の周りを旋回しながら、銘々に攻撃を加えている。
こういうのは演算処理だ。
パターンは把握した。
後はタイミング。
奴らの体が宙で重なり合う直前、その瞬間。
エデアが動いた!
まるで射られた弓矢のように、妙な形状の刃が空を切る。
根元にフック状の鎌の付いた鋭い短剣が、
川向こうの烏どもの胸を貫き、蛇の頭を刈った。

シャアアアア!

取り逃した一匹が激しい威嚇音を出し、狂った様にエデアに向かって来る。
驚いたリオが小さく悲鳴を上げた。
エデアは既に得物を放って無防備だ。
蛇の牙が迫る。
ドウッと硬いものが肉にめり込む音。

「伊達に尖ったクツ履いてねえよ」
エデアの靴先が烏の左胸を正確に突いていた。
最後の一匹は地面に落っこちてヒクヒク痙攣している。
「学習するなんて・・・貴方なら襲われない筈だったのに・・・」
「ま、コッチが先に手出ししたんだし?
 敵と認識されたところで騒ぐこともねェさ。
 どっちにしろ大して変わらんし」
言うと、何かを引っ張るふうに、ぐいと右腕を強く振る。
川向こうで烏に刺さっていた刃がシュッと音を立て
勢いよくエデアの手元に戻ってきた。
危なげのない手つきでそれをキャッチする。
エデアの獲物は戦闘用に改造の施された鞭だった。
先端に刃が取り付けられ、盗賊のカギ縄か、船の錨にも見える。

エデアはしゃがみ込み、この奇妙な生物をまじまじと眺めた。
注目するは首の境目。
得物の先端を使い羽毛を剥ぐ。
繋いだ痕でもあれば人工物という事になる。
しかし蛇の首は、明らかに烏の身体から生えていた。
「へェ、凄いモンだね」
その頭を指で転がすと、
反対側の目の周りに、美しい形をしたクレッシェンドマークの痣があった。
・・・なンだ、造りましたってご丁寧にサイン書いてあんじゃねェの。
何者かのキナ臭い意図。
やーだね、暑苦しいのって。
エデアは右腕のグローブを外し、顔同様に腐りきって粘ついた手を露わにすると、
キメラの首根っこを掴んで宙吊りにした。
その肌と接触した部分から、キメラの肉が見る間に溶け落ちてゆく。
ぼたり。
脆くなった首と胴が千切れ、エデアの足もとに垂れ落ちた。
肉塊は尚も腐敗を続け、
後には骨と、すっかりみすぼらしくなった、赤黒いへどろのような肉だけが残った。
エデアはケロッとした顔で言い放つ。
「うん、オレって親切」
横目で見ていたリオが不快感たっぷりに眉をひそめた。

Supper→


prologueの続きのような。

ついでに得物の改造鞭の話。
さきっちょについてる刃物、こちらで言うところの
スティレットの付け根にフック状のショテルかハルペーがくっついた感じ。
それはニュートラルのかたち。
何種類か付け替え用の刃物も忍ばせています。
そのまま短剣として使うことも。
あとね、釣り竿みたいにグリップの仕掛けワンプッシュで
長さ調節できるようになってても良いかもしれない。移動時に便利そうだし。
殺傷力との兼ね合いがむつかしいけど。
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by 2-ji | 2011-11-15 08:06 | ▲ 創作キャラ
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