二次創作絵等ブログ。
by aru
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River idea

彼と行動を共にするうちに分ってきたことがある。
このヒト、ただ腐ってるだけじゃないんだわ。
肌に触れたもの何でもかんでも、腐るものなら全部腐っちゃう。
倒したキメラをわざわざ腐らせてる時は、そういうことも出来るのかと思ったけど、
普段はグローブをはめてるから、本人の意思とは無関係みたい。
身体に宿った怨念の塊がそうさせるのかしら?

そこそこ彼を見慣れてきた私は、
ほんの時々うっかり彼に手を伸ばす事がある。
だって、顔になんか付けてる時が多いんだもの。
寝起きに細かい石をべったり頬に貼り付けてた時はびっくりしちゃったわ。
苦笑される時もあれば、不意だと本気で驚かれる事もある。
彼にこの話をすると、大抵軽い口調で『体質だから』って目を逸らされて終わる。
それ、結構寂しそうなのよね、いちいち。
なんか、気になるじゃない。

「リーオ」
「!」
「またオレの顔になんか付いてんの?」
「・・・ううん、何も付いてないわ」
「じゃ何でこのへんボーッと見て歩くワケ、躓くぜ」
「貴方こそ、いつの間に後ろ歩きしてたの?そっちの方が危ないじゃない。
 こけて頭でも打ちつけたら、よっぽど大惨事だわ。
 流石に髪の毛は削げないでしょ?」
「へーい、へい」
エデアは飄々とした口ぶりで前方に向き直り、
迫ってきた大きな木の根を軽いジャンプで避けて見せた。

・・・そういえば、いつから名前で呼ばれ始めたんだっけ。
彼の分のご飯用意するようになってからだったかしら。
(オッ、えっと、ありがと、リオさん?)
そうそう、確かこんな感じだった。
そして私は薄情な事に、彼の名前をはっきりと思い出せないでいる。
ラーバリスで町長から数度又聞きしたきりだもの。
自分のこといーかげんなこのヒトよ、自己紹介なんて何も無かったわ。

森が開け、狭い盆地に出る。
遠目に次の町が見えた。
良かった、日暮れ前に着けそう。
本部から渡されていた地図を開き、現在地を確認する。
正面に腰を下ろしたエデアが“あとどんくらい?”と素気なく聞いた。
もう数日もあれば目的地に着くと答える。
本部が調べ上げたらしい、キメラの発生源。
「でも、詳しい場所は分かってないの。
 この付近に着いたら私達で探す必要があるわ」
「あっそう」
聞くなら、今ね。

「・・・ねえ、貴方の名前の由来って、聞いても良い?」
「何、いきなり」
「何となく。私、自分の名前の意味、知らないから」
「へェ?」
「記憶が無いの。師匠に拾われる前の事は何も覚えてないわ」
「そりゃ難儀なこって」
「別に、そんなでも無いと思うわ。
 本部の師匠の部屋に住まわせて貰ってたもの。
 寝食にも不自由しないし、勉学の場も与えられたわ。
 これが終われば、助手として仕事を貰えるようになるかも知れないのよ。
 きっと身寄りのない人達の方が、私なんかよりもっとずっと大変だわ」
「・・・オレの名前はキャプテンが付けた」
「キャプテン?」
「オレ、元海賊なんだわ。・・・ダイス、って聞いた事あっか?」
「凄い!本で読んだ事あるわ。歴史上最も悪名高い海賊軍ね」
「ま、異論はねェな。
 神聖な光の女神サマにちなんで付けられた名だとさ。
 真っ暗な夜の海で船が迷わん様に、ダイスの旗が永遠である様に、
 てめー等の繁栄を込めて」
「へぇ・・・なんか、素敵じゃない」
「ハッ、今じゃこの始末だ、下らねえ。
 ダイスが何で滅びたか知ってるか? 内部反乱だぜ。
 オレが抑えらんなかったの。
 もうそういうのオレ、疲れちまったよ、リオさんよ」
「・・・」
「ラーバリスのモンてな、皆そういうのばっかなんだ。
 正直、だせーよ。古傷舐め合う集団なんてよ。気味悪ィ。
 でもよ、しょーもねえけどそれで救われたってのも、事実なんだわ。
 だ~か~ら、早いとこ終わらせちまおうや? ちゃんと手ェ貸すから」
「・・・私、途方もなく申し訳ない事してるみたいね、やっぱり」
「お前の所為じゃねェだろ。それで謝るのはお門違い。
 なあ、もう寝ない? その木の隅、寝転がるのに丁度良い」
「ええ?もう?まだ日も沈んで無いのに・・・」
「何想像してンだよ。お前をオレが襲うワケねっしょ」
「ちょっと!急ぎたいって言ったの貴方じゃない!
 ・・・ああ、ほんと、確かに賊ね。品の無さって言ったらないんだから」
エデアはもう木の傍で仰向けになっている。
幹に頭は預けないで、根のこぶに投げ出した足を乗せて。
髪に触れ、溶けだした草花が枕代わりだ。
うん、今宵の枕は結構広い。
あれなら、朝一番に奇天烈な顔見なくて済みそう。
しょうがない、本日はここまで。
私も少しパンをかじってから、ひと時の眠りに落ちよう。

・・・夜明け?
日が昇ってから目が覚めるなんて。
眠りの浅い私にしては珍しい。
町へ伸びる街道の続く先に顔を出した朝日が眩しい。
ちらと横で眠りこけている連れを見やる。
私が起きた事に気が付いたのかぴくりと動くと、
ひどく眠たげな目を寝そべったまま片手で擦る。
「おはよ、エデアさん」
あ。
その名前が、自然と口をついて出た。

Catacombes→


Supperから更に暫く経った頃?
さてこの中に一体幾つのこじつけがあるんだか。
でも場合によってはその方が、かえってそれらしくなる事ってありませんか?
共通点見っけてのナンセンスギャグが好きな要因かもしれませぬ。

※細かい石をべったり…
朝、リオに“なんかついてる”と言われた時は、
処理の最中を見られないよう背を向けてさっさとこそぎ落とした後、
少し多めに朝ごはんを要求します。
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by 2-ji | 2011-11-15 08:29 | ▲ 創作キャラ
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