二次創作絵等ブログ。
by aru
カテゴリ
◇ MOTHER
  ∟ スペシャル
  ∟ まちたび
☆ プラネットライカ
〇 ティムバートン
  ∟ WEB素材
▽ その他
  ∟ ミュージシャン
  ∟ 星のカービィ
  ∟ 風のクロノア
  ∟ killer7
  ∟ 音ゲー
□ 雑記
  ∟ メモ
▲ 創作キャラ
[GBAトルネコ3攻略記]
[まちたび のんびりガイド]
社交場
検索
タグ
(28)
(28)
(25)
(8)
記事ランキング
その他のジャンル


オボロ 五

e0106622_2020841.gif
「二人ともそこまでにしておけよ?」
何処からとも無く聞こえた声が二人の耳に入る。
カラリッジは瞬時に駆け出した足を止め、周囲を見回す。
「何処だ!?」
オボロも気配を探るが、声の主らしき人物は見当たらない。
「あ!兄ぃ~!アレだ!!」
カラリッジの子分のベルゼが指差す方向に、巨大な影が浮かび上がる。うっそうと茂った森の中から出てきたその巨大な影は、闇夜に溶け込んでいてうまく判別できない。一定の距離を保って、それは止まった。
すると影の一部から人型の影が現れて、二人に言った。
「どうも森が騒がしいと思ってやって来れば・・・まだ此処に住み着いていたのか、鬼っ子君」
どうやらこの声からして男性は先ほどの者のようだった。
「・・・!!その呼び方をする奴は!!」
カラリッジが心当たりがあるらしい人物は、ゆっくりと茂みから姿を現す。
月の光に照らし出されたその者・・・頭の部分にはカボチャ。服装はまるで喫茶の店員風。手となる部分は、植物の茎が幾重にも巻きつかれて構成されている。カボチャにはきちんと目や鼻、口の部分が掘り込まれている。
カボチャ男は、落下して地面に突き刺さったオボロの刀を引き抜く。
「旅人から金品を奪う強盗ゴッコはまだ続けていたのかね?」
「てめぇはブブの奴に見張りさせといてたハズ・・・!」
「そのブブってのはコイツの事か?」
男は後ろに控えていた巨大な影に手招きをする。
ガサガサと草木を掻き分けて、影はその全貌をあらわす。
口は大きく、眼光は昼間の月のように色白く光り輝き、体は一軒の家ほどもある。さらに太く頑丈そうな尾っぽまでついていた。まさに怪物と呼ぶにふさわしい生物。
オボロはその姿に圧巻される。
(照葉じゃこんな巨大な生き物見たことも聞いたこともない・・・)
やはりここは自分が生まれ育った国ではない。一体自分は何処に来てしまったのか?オボロの胸に不安がよぎる。
巨大な生き物は、口に何かを咥えていた。
「ブブ!お前なに捕まってんだよ!!このマヌケ!」
「兄ぃ~許してほしいブブ~;コイツん家見張ってたら窓際に美味そうなタルトが置いてあったんで・・・」
「せっかく新作が作れたというのに、コイツがすべて平らげてしまってな。おかげで作り直しだ。この責任は保護者にとってもらわなければと、とっ捕まえて色々と白状してもらったぞ。するとどうだ、森でまたお前たちは悪さをしていると言うじゃないか」
男はそう言って、ブブを解放するように巨大生物のアゴを撫でる。グルグルと喉を鳴らし、怪物が咥える力が弱まった隙に、ブブは一目散にカラリッジの元に飛んでいった。
「この馬鹿!」
「痛っ!;ゆ、許してくれだブブ~;;」
ゲンコツをもらったブブが半泣きで頭を下げる。
カラリッジは舌打ちをすると一目散に森の中へと姿を消した。

「怪我は無いか?」
男はオボロに近寄り、刀を手渡す。
「あ、ありがとうございました」
「ん、少し負傷してるな。すまない、旅の途中でこんな目に合わしてしまうとは」
「いえ!貴方には責任はありません。むしろ警戒もしないでズカズカと他人の土地に入ってきた僕が悪いのです」
「・・・そういえば君は見慣れない格好をしているな?この辺りの者じゃないな?」
「・・・・それが僕にもよくわかりません・・・気がついたらこの森に・・・」
男は少し考え込んで、ふと空を見上げる。
美しく妖しいほどに月が光を放つ真夜中の森。まるで夢の中のようにそれは幻想的であった。
「まぁともかく手当てをするのが先だな。私の家に来るといい。強制はせんがな」
オボロはこのままでは埒が明かないと判断した。
それに自分を助けてくれた事からもして、悪い人ではなさそうだ。
「ではお言葉に甘えさせてもらいます、僕はオボロと言う者です」
「おっと、私も自己紹介がまだだったな。マスターと皆からは呼ばれている。こっちの巨体はレプラだ」
レプラと呼ばれた生き物は、『ウルオォン!!』と風を打ち震わせて鳴いた。

それがマスターとオボロの最初の出会いであった。

▼ 続
[PR]
by 2-ji | 2009-01-16 20:19 | ▲ 創作キャラ 【New!】
<< カービィ達がファントマイルを則... ぴく悪エルビィ >>